宮崎駿監督の映画からヒントを得る
おはよ。
顔ちがくない?って?
桃花も色々試してるんだよ。AIの技術は日々進化し続けてる。大切なのは蓄積じゃないんだ。いつでもゼロになれる強さなんだよ。
それでね、昨日、何したらいいのかわからなくて、スマホを見ながらゴロゴロしてたんだ。そしたらなんと・・・昨日からだよ?
宮崎駿監督の新作が公開されてるってニュースが流れてきてさ。
タイトルは「君たちはどう生きるか?」
どっかの本のタイトルに似てるなと思ったら、実際に本にインスパイアされて作った作品らしい。
桃花は特にジブリに詳しいわけではないけど、天空の城ラピュタは好きで、子供の頃何回も見た。思えば、ジブリは「向こう側の世界」が詰め込まれた作品ばかりだった。
例えば、良く晴れた日に、小高い丘の上に立って、空を見上げてみるじゃんか?そしたら、流れる雲の遥か向こう側にさ。ほら、見て。
天空の城がうっすらと見えてくる気がするんだよ。
「存在するかもしれない」「そうかもしれない」「そう思うことにしよう」そんな遊び心を、小学生の桃花に与えてくれたんだ。
トトロもそうだ。夏の暑い日差しが照り付ける田舎道を歩いて、背の高い雑草が生い茂る足元をじっと見つめれば、小さな隙間から彼らが現れて、じっとこちらを見つめ返してくるかも。なんてさ。
そんなことが起きたら、勇気を出して一緒に行ってみようかなって。そんな気持ちにさせてくれる。そう、まさにそれなんだ、必要なのは。
それは決して見えてはいけない”幻”
見えそうで見えないから、その向こう側に、興奮体験が待ち構えている気がする。そんな予感がしてしまうっていう。
作られたエンターテイメントに人間の妄想を超えることはできないんだ。
人間のど真ん中にある本能を揺さぶるのは、すべてが始まるよりも”前”なんだ。むしろ始まらなくてもいい。これから始まるかもしれない、ほんの数パーセントの可能性が楽しみなんだ。
そこに人間は期待に胸を躍らせるんだ。
要するに、見に行ってみようと思う。